大企業が大幅な賃上げに動いた背景には、若くて将来の優秀な人材の争奪戦が、顕在化してきたということがあります。
とりわけ、グローバルに事業を展開する企業では、海外企業になるべく劣らない、賃金を払うことによって、できるだけ多くの優秀な人材を、確保しようとしているのです。
それに加えて、国内では人手不足が深刻化しているため、大幅な賃上げをしなければ、人材が他社や海外に逃げられてしまうという、厳しい現実もあります。
その結果、大企業と中小企業の賃金格差は、いっそう拡大することになります。
おそらく今後は、中小企業の人手不足による、倒産増加が避けられそうもありません。