令和3年における生活経済事犯の検挙状況をみると、投資など利殖に関連した事件の実例と共に、検挙された人員や、被害額などの推移が記載されています。
なかでも、注目されるのが「利殖勧誘事犯」です。 これは、未公開株式や、公社債、ファンド、デリバティブ、暗号資産など、「この商品に投資すれば、儲かりますよ」という謳い文句で、お金を集める詐欺事件を指しています。
昨年1年間を通じて、利殖勧誘じはんの検挙事件数は、過去10年中で最も多くなりました。 被害額は1110億1857万円で、被害者数は13万2120人です。
その多くが「元本確保」と、「高利回り」を謳い文句にして、商材を販売し、集めたお金を詐取するというものです。
SNSやマッチングアプリで知り合った人に紹介されてセミナーに参加し、暗号資産で儲かるという話をされて指定された暗号資産の取引所のサイトにお金を振り込んだところ、いつの間にかサイトが閉鎖されて、お金が戻らなくなったというものです。
SNSやマッチングアプリで、知り合った人物からの勧誘には乗らない方が無難です。 誰でも簡単に低いリスクで高いリターンが得られるといった誘い文句には、必ず裏があるということを理解すべきです。