バブル崩壊後の不況期に学校を卒業し、就職活動がうまく行かず、非正規雇用を繰り返し、相対的に低い賃金に甘んじている人たちが多い就職氷河期世代です。
しかし、いまから10年ほど経つと、この世代は、年金を受給し始めることになります。 現役時代の収入が少ないということは受給する年金も少ないということです。
非正規でいたために、厚生年金にも加入せず、国民年金すら払っていないという人もいるかもしれません。
そして、その下の現役世代は自分たちよりも数が少ないのです。
懸念されるのは、現在の公的年金制度が、彼らの老後の所得保障に、十分な仕組みになっているかという点です。